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フルイド

キュプロニッケルの糖含量

 あむあは、二十二世紀に発明される予定の猫型ロボットみたいに、押し入れで寝ていた。真っ暗闇の中で木綿の布団にくるまり、枕元に置いたぬいぐるみにほっぺたを足蹴にされている。押し入れの奥側や足元にもお仲間が一杯いて、目が覚めると大体が布団に雪崩れ込んでいる。寝相はあまり良い方じゃない。

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明るい雨

 昇降口から出ると、雨が降っていた。
 雲が奇妙に白くて、空というか、空間というか、空気が明るい。校舎の陰に集められ、かちこちに固まった雪も、この雨で溶けてしまいそうなほど暖かい。

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メリーさんとクリスちゃんとマスをかく

 今日は巷で話題の日本全国発情警報発令日らしいが、ぬくぬくの部屋でキャミソールとパンツそれぞれ一枚ずつという格好でマウスをしこしこ、もといカチカチいわせてゲームをするというのも乙じゃないだろうか?

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むっ関心シンパシーしんどろーむ

 ニート、ニーター、ニーテスト。
 そんな比較がピラミッド型にランク付けされるのであれば、間違いなく自分は最下層の隅っこで丸くなって自分の爪同士でぱちぱち打ち鳴らしているような、そんな根暗なポジションになるのだろう。六二条乙矢は小さな児童公園の中心にある滑り台のてっぺんで、天空を見上げてそんなことを思った。

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水鏡に映りしは

 鴻介がふと目をやると、その娘は橋の欄干に腰を掛けていた。隣には見知らぬ娘がいた。その出で立ちは白と黒で対照的であり、デモクラシーと言う名の風が吹き始めた今時分にしても、充分に異彩を放っていた。

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見えないくせに

 曇天模様だなあと見下ろす。地表は全部真っ白な雲で覆われている。太陽から吹いた風で北極はゆらゆらと輝いている。見上げると果てない果てが見える。それを遮るように残骸共が無数に漂っている。私の複製物。

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初めての恋歌 ④

初めての恋歌 ③

初めての恋歌 ②

初めての恋歌 ①

 どこから連絡先が知れたのか、両親も首を捻っていた。葉書には、もうしばらく連絡を取っていない親戚の名前が墨で達筆に書かれてあった。話によると、その親戚の家は、我が家からさほど遠くなく、競馬場と競艇場から比較的近い場所にあるらしい。でも、最後に顔を見たのは何十年も昔の話だという。うちは一度引っ越しをしていて、この親戚には特にそのことを伝えた覚えがない。なぜなら、既に死んでいるからだ。

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