フルイド
キュプロニッケルの糖含量
- 2012-04-15 (日)
- novel
あむあは、二十二世紀に発明される予定の猫型ロボットみたいに、押し入れで寝ていた。真っ暗闇の中で木綿の布団にくるまり、枕元に置いたぬいぐるみにほっぺたを足蹴にされている。押し入れの奥側や足元にもお仲間が一杯いて、目が覚めると大体が布団に雪崩れ込んでいる。寝相はあまり良い方じゃない。
明るい雨
- 2012-03-05 (月)
- novel
昇降口から出ると、雨が降っていた。
雲が奇妙に白くて、空というか、空間というか、空気が明るい。校舎の陰に集められ、かちこちに固まった雪も、この雨で溶けてしまいそうなほど暖かい。
メリーさんとクリスちゃんとマスをかく
- 2011-12-25 (日)
- novel
今日は巷で話題の日本全国発情警報発令日らしいが、ぬくぬくの部屋でキャミソールとパンツそれぞれ一枚ずつという格好でマウスをしこしこ、もといカチカチいわせてゲームをするというのも乙じゃないだろうか?
むっ関心シンパシーしんどろーむ
- 2011-12-07 (水)
- novel
ニート、ニーター、ニーテスト。
そんな比較がピラミッド型にランク付けされるのであれば、間違いなく自分は最下層の隅っこで丸くなって自分の爪同士でぱちぱち打ち鳴らしているような、そんな根暗なポジションになるのだろう。六二条乙矢は小さな児童公園の中心にある滑り台のてっぺんで、天空を見上げてそんなことを思った。
水鏡に映りしは
- 2011-10-27 (木)
- novel
鴻介がふと目をやると、その娘は橋の欄干に腰を掛けていた。隣には見知らぬ娘がいた。その出で立ちは白と黒で対照的であり、デモクラシーと言う名の風が吹き始めた今時分にしても、充分に異彩を放っていた。
見えないくせに
- 2011-10-09 (日)
- novel
曇天模様だなあと見下ろす。地表は全部真っ白な雲で覆われている。太陽から吹いた風で北極はゆらゆらと輝いている。見上げると果てない果てが見える。それを遮るように残骸共が無数に漂っている。私の複製物。
